大好きな曲「SO IN LOVE」 [ 思い出 ]

aeg


(BOBCAT様へのブログへ書き込み・・・)
「SO IN LOVE」の件ですが、若い頃(10代)古い映画が大好きで、淀川長治を追いかけたくらい映画評論家になりたかった・・・というお話はいつしかしたと思いますが、日曜映画劇場のバックの曲が実はこれだったんです。

毎週毎週欠かさずに見ていました。でもこれはコール・ポーターのジャズ曲でしたので、小学生の私には曲目なんてわからなかったのです。ラフマニノフか誰かが書いた交響曲にしか私の耳には響かなかった。しかしながら、この哀愁あるメロディーが生涯私の耳から離れなかったのはただの偶然ではない。歌詞がそれ以上に素晴らしいのだから・・・。

コール・ポーターの曲はほぼ全部歌ったことがある。マレーネ・ディートリッヒが「彼の和音はめちゃくちゃだけど、歌詞が非常に良い・・・。」と褒めけなしたのを思い出す。確かに難しいフレージングがよく出てくる。基本に全く徹しない曲構成。数々の例外。ぎこちない和音進行。これぞ正にジャズであるっといった感じだ。

コール・ポーターとは曲に初めて「コカイン」という過激な言葉を使った人でもある。海外暮らしが長く、私生活も派手で、いかしたダンディ。実際に会ってみたかった人の一人です。


裕美・ルミィヤンツェヴァ
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