スコット・ジョップリン???

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音楽に関しては、彼は私以上に頑固でしょう。音楽活動に関わる全ての権限が彼にありますので、曲も曲順もテンポもスタイルも本人が決めています。

12年もクラシックの作曲科で勉強してきた彼のことですから、これまでにラグタイム化したいクラシック曲があったとしたならば、それをとっくに書き下ろしていたでしょう。

もはや今彼のやりたいことは、日本初の本格的ラグタイム・オーケストラを結成すること。クラシック四重奏にピアノ、ベース、ドラムが加わり、フロントはクラリネット、トランペット、トロンボーンで固める。コルネットやチューバ、パーカッションが入れば尚良い。

私は単に好き嫌いで物事を決断しない。特に人生には白黒以外に様々な色があるから・・・。どこかに彼の才能を狭くする人がいるのならば、私はその最後に挙がる候補でありたい。

物事を上手く成し遂げる優れた能力に恵まれた以上、彼には頑張ってもらいたい。でもその技術・学問・芸能などについての素質や能力を生かせるか生かせないかは本人次第だ。

そして、自分のやりたいこと、自分のできることを本人は良く知っている。私はそれを時に近くで励まし、時に遠くで見守るしかない。

閣下様のお考えになっている「ラグタイム」と私達の演奏している「ラグタイム」との間に大きなギャップを感じます。

一般的なラグタイムは スコット・ジョップリンが作曲したものなのでしょうが、ジョップリンはクラシック曲としてラグタイムを書きましたので、他の作曲家とはかなり違います。これを機に「ラグタイム」のこともっと調べてみて下さいね(笑)。



裕美・ルミィヤンツェヴァ
HIROMI RUMIANTSEVA