戦争と平和



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(ロシア人のだんなさん優しいですか?という質問より・・・)

だんなはものすごく優しいですよ。二人とも「なにじん」という感覚ではなく、世界人・地球人として生きていますので、余り文化的問題はありません。国籍や国境を取り払って、人間としての付き合いをしています。国境もドレミの音階も1キロも1リットルも皆人間が考え出したもの。目安なんて元々なかったのです。

私が18で日本を飛び出したのは、社会という決められた物差しで物事を計りたくなかったから・・・。赤ちゃんは生まれてきた瞬間からもう「なんじん」って決まっていて、どこの国の法律に従わなくてはいけないってかって掟があって、大概名前や宗教まで親から与えられてしまっている。もうその時点で自由ではない・・・。

だんなは成長盛りの18才から20才までソビエト軍に2年間獲られた。望まなくてもマイナス40度の雪の中で射撃の練習が始まる。20キロもの軍事器具を背負っての長距離マラソン。広大な大地をジャガイモと缶詰で生き延びる過酷な訓練・・・今だって赤紙が来れば出兵という環境にあります。人を殺せば「殺人」ですが、戦争で殺せば「英雄」。いつになったら人類は、それがなんら変わらぬ「大量殺人」であることに気付くのだろう。

私は長崎被爆者の末裔に当たる。しかしながら一度たりともアメリ